ラドン温泉とは?
定義
ラドン発生装置により浴槽内へ安全な一定 の濃度に保たれたラドンガスを送り、 ラドン浴室内にて吸入あるいは、温浴中に肌より吸収するシステム。 低濃度のラドン浴をラドン温泉という。
と、 物理療法No.1 温泉の効果に関する研究で日本で最高権威である大島良雄博士は定義づけた。
一言で言えば【安全なラドンガスを浴槽に送り込んだ温泉】である。
(下記写真のように正しいラドン気泡が送られていなければ偽物)
所謂天然で湧き出している『温泉』とは違う。正確に言えば商品名。
《ラドン温泉》
ラジウム温泉においては色々な欠点があるため各国で研究が重ねられた。
ラドンを挿入する浴水は、天然温泉水でも水道水でも構わない。
ラドンを吸収するのが目的なので全体を総称して『ラドン温泉』と称した。
ラドン温泉は安全なラドン元素のみを抽出している。
放射線はα線のみであり入浴に於いて人体の受ける被ばくも非常に少なく濃度いつでも一定。
《天然ラドン温泉》
その中でも天然温泉へラドン発生器によるラドンを送り込んでいるものを『天然ラドン温泉』と分類。
浴水へラドンを加える研究はロシアでは盛んに重ねられ、日本でもラジウム研究所にて研究。
スイスの大学に於いてラドンの有効性が発表され、又ロシアでもラドン泉療法が確立され、永くの研究段階より実践段階へと移っていった。また、治療結果に至っては日本と同様。
《天然温泉・ラドンを含有する温泉》
天然温泉でもラドンを含有する温泉はある。放射能泉である、日本古来より「ラジウム温泉」と言われている温泉、ラジウム温泉が、ラドン(ラドンの他同位元素トロン)を含む温泉である。
ラジウム温泉はウラン系列崩壊元素を含み放射線はα線・β線・γ線全て含む。その為に入浴による被ばく量が非常に多いのが特徴。
目的としたラドン量は日々安定しない。
この医学の温泉として利用されているラドン発生器、安全な一定濃度に保たれたラドンを常時発生し浴槽へ送り込んでいる。
それにより、一定条件に保たれているラドンを吸入等により吸収し イオン化(電離)作用により血管、血液、細胞の若返りに利用。
ラドン温泉の基礎 及び歴史
昭和6年 九州大学の温泉治療学研究所設立
昭和14年 三朝温泉ではラジウムの効能に目を付けて岡山医科大学が三朝温泉療養所を設置して温泉治療の研究を行ってきた。ラジウム温泉の正体はラドン。
昭和21年 オーストリアのガスタイン坑道にてトンネル療法を発見。(現在の日本におけるラドン温泉・ラドン吸入室の基礎)
※ガスタイントンネル療法は非常にラドン濃度が高い。
昭和35年 ラドン泉療法がロシアで確立。治療結果に至っては日本と同様。日本で最初のラドン発生装置システムを兵庫県淡路島・今津三郎医学博士が完成し患者の治療にあたった。3月、小泉氏今津博士とともに日本ラジウム医療研究所を設立。
昭和47年 「ラドン温泉」普及目的とした(会長に鈴木善幸(当時厚相、元首相))ラドン開発事業団が発足。日本にはじめて大規模なラドン温泉センター誕生「大船ラドン温泉」
昭和53年 5月ラドン開発事業団による「ラドン温泉」「ラドン泉」「健康村」「ラドンドリンク」「ラドンサウナ」「ラドン保健センター」「医学の温泉」商標申請、特許申請登録。
天然温泉との混同
両者とも主たる元素が『ラドン』であることは間違いない。
元素自体に天然も人工も無く同じ。天然温泉は「放射能泉」であり、かつ『ラドン・トロンを含有する温泉』である。天然故に含有量・濃度も一定では無いため治療には適さない。
偽物のラドン温泉
①先ずラドン温泉浴槽の四方向が囲って無く、浴槽下部からラドンガスが送られていなければ偽物
②本物のラドン元素ならば、吸入後10分程度でもの凄い発汗作用。したたり落ちる発汗が無ければ偽物
③A.タイル・岩盤からラドン発生という施設は偽物 《ラドンのみで無く他放射性元素を多量に含む》。
B.トリウムからのトロンを使用しているにもかかわらずラドン温泉として使用している施設も現存。
C.「元素」「半減期」「放射線」の違いにより偽物は危険。
④ラドン温泉は主に気体
⑤下記看板が無い施設は『ラドン温泉』では無い