喘息の湯治にはラドン温泉が効く、その理由をお教えします
喘息の湯治にはラドン温泉が効く、その理由をお教えします
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豊富な水と火山の二つを持つ日本は、そのために温泉に恵まれ、古くから入浴の文化が発達していました。
医学の知識に乏しかった時代、温泉の持つ力に気づいていた日本人は、温泉を様々な症状の治療に利用しました。
そして現代では、ラドン温泉の効果が科学的に証明され、喘息や呼吸器疾患の温泉療法が盛んに行われています。
ラドン温泉の治療効果には科学的な裏付けがあるのです
温泉には、実際に様々な症状に対して効果があると法的に認められている「療養泉」があります。
療養泉には炭酸水素温泉、硫酸塩泉など10種類がありますが、その中の「放射能泉」と言われるものがラドン温泉です。
放射能、と聞いて戸惑われる方も多いかと思いますが、現在では微量の放射能が出す放射線はむしろ体に良いということが解っています。
これをホルミシス効果と言います。
具体的にはどういうことかを説明しますと、微量の放射線には、活性酸素の働きを抑える効果がある、ということなのです。
活性酸素はもともと、白血球やマクロファージと同様、体内に侵入した細菌などから体を守る免疫機能として働くものなのですが、増えすぎると逆に細胞を傷つけ、体のあらゆる部分を酸化させてしまうのです。
血液が酸化すると動脈硬化を招くことになり、皮膚が酸化するとシミやシワなどの原因となります。
しかし、体にはこの酸化に対する抗酸化作用の機能があり、そして微量の放射線はこの機能に働きかけることで、活性酸素を打ち消す働きを持っているのです。
つまりラドン温泉は、この人体にとって丁度良い程度の放射線を出すため、体が本来持っている免疫機能を高め、自然治癒力を引き出してくれるというわけなのです。
昔の人は経験則的にこの効果に気づいていましたが、それが科学的に証明されたのは、20世紀も半ば以上を過ぎてからのことでした。
ラドン温泉での正しい湯治の仕方を知りましょう
活性酸素を打ち消すことで体の持つ免疫力を高め、自然治癒力を引きだすラドン温泉は、その効果から「万病の湯」として親しまれてきました。
そもそもラドンとは、不安定な性質を持つウランが変化を繰り返す中でラジウムとなり、そのラジウムがさらに変化したもので、物体ではなく気体です。
喘息の治療にラドンが効果を発揮するのは、気体であるために直接呼吸器に働きかけるからです。
喘息の治療には粘膜を正常に保つことが大切ですが、ラドンは鼻や喉を刺激して粘膜の分泌を促します。
また、直接呼吸することでホルミシス効果もより高まります。
そのため、ラドン温泉での湯治はお湯に浸かることのほかに、湯けむりを吸うことが大事になります。
できれば露天ではなく窓なども閉め切って、呼吸は鼻からゆっくりと深く吸い、肺にも行き渡らせるようにしましょう。
また、ラドン温泉は無味無臭で飲むこともできるため、深呼吸や入浴のほか、飲泉でも効果を得られます。
気を付けていただきたいのは、ラドン温泉は薬効が高いためあまり長湯すると湯あたりを起こす場合があることです。
全身浴ではなく半身浴を行い、一度の入浴時間は10分程度にとどめ、入浴の回数は一日に2回程度としておくのがよいでしょう。
発汗で水分が失われるため、入浴の前後には水分補給をしましょう。
入浴は軽い運動よりもカロリーを消費するほど体力を使う行為ですし、入浴後は血圧も上がった状態にあります。
湯上りにはやたらに動き回ったりせず、ゆったりと休息をとるようにして下さい。
ラドン温泉の湯治で、体の中から喘息の治療効果を引き出しましょう
湯治の効果は、入ったその日から劇的に現れるといったものではありません。
しかし適切な入浴の方法を守り、何日もかけて続けていくことで、体そのものが持つ治癒力を徐々に引き出し、高める力を持っているのです。
喘息は特に大人になってからかかってしまった場合、治療には長い時間のかかる病気ですが、温泉がある場所の環境も、症状の改善に効果があることが解っています。
ラドン温泉に足を延ばして、ゆっくりと湯治を続けてみるのはいかがでしょうか。
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