湯治は打撲に効くってホント?
湯治は打撲に効くってホント?
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転んだり、何かにぶつかった衝撃で起きる打撲痛。いつまでも痛みが引かないこともあり、日常生活に支障をきたすこともありますね。
打撲には湯治が効くってご存知でしたか?痛みを緩和して楽にする効果的な湯治方法をお伝えします。
打った直後の温泉はNG
打撲は打ち身とも言われ、外からの衝撃で筋肉などの体の内側の組織が損傷していることを言います。一見、傷口がないのでわかりにくいのですが、打撲した直後は体の内部で炎症が起きています。炎症が起きている時にそこを温めると、炎症が広がったりして悪化してしまいます。温泉やお風呂は炎症を悪化させてしまう可能性があるので、この時期には避けます。炎症を起こしている間は温めるより、冷やした方がいいのです。
炎症が起きているかどうかは、打ったところを触ってみると分かります。熱を帯びているような感じがしたり、腫れているような感じがするときは内部で炎症を起こしている状態です。触っても熱くなくなって、ある程度痛みが治まってきたら、炎症は治まっていると考えていいでしょう。今度は積極的に温泉に入り、温めて治していくと良いでしょう。
お湯につかって病を治すのが「湯治」
「湯治」とはお湯につかって病や傷を治すことです。一定期間をかけて行うもので、日帰り温泉などとは違います。温泉大国、日本ならではの慣習とも言えるでしょう。
打撲の場合、炎症が治まっても、組織が回復していくには時間がかかります。この時期に積極的に温めて血行を良くすると効果的なのです。ゆっくりと時間をかけてお湯につかることで患部の血行を良くし、組織の再生を促していくのです。また、患部だけでなく、全身の血行も良くなり、自律神経の働きを整え、気分もリラックスして体も心もコリがほぐれる、という効果もあります。
湯治の場合の入浴法としては「ゆっくり」がキーワードです。「せっかく温泉に来たのだから」と無理をして熱いお湯に我慢して入ったり、いくつもの温泉をハシゴして入ったり、は禁物です。体に負担がかかってしまいます。ゆっくりと時間をかけて、「お湯につかる→出る→お湯につかる→出る」を繰り返します。1日に何度もお湯に入るのがポイントです。湯あたりをしないよう、途中で飲み物を飲んで水分補給をしながら徐々に体を内部から温めていきます。
鳥や動物に教えられ?温泉発見
火山大国、日本には古くから温泉がたくさんありました。その中でも、ツルやサギといった鳥、シカやオオカミ、イノシシなどの動物がお湯につかって傷を治すのを見た、ということで発見され、開かれた温泉が沢山あります。温泉の薬効を動物たちは本能的に知っていた、ということですね。医者にかかることも薬を飲むこともできない動物にとって、温泉は大切な命綱だったのかもしれませんね。温泉は人間だけのものではないようです。
現在でも、猿や鹿、カピバラなど、温泉につかる動物は知られています。人間と同じようにほっこりと温泉で和んだかわいい動物たちの姿は、見ている人の心までほっこりと癒してくれます。
プチ湯治もおすすめ
本来なら、湯治とは一週間以上かけて療養するものを言います。しかし、忙しい現代人にはそんなに長い期間を取るのはなかなか難しいことです。そこでおすすめなのがプチ湯治。仕事や家事の合間に2、3日といった短期間で温泉につかり、体の回復を図ります。この場合も1日に何度もお湯につかるのがおすすめ。どうしても宿泊が無理、という方には日帰り湯治も可能です。温泉の薬効を最大限に生かしながら、日常生活と療養生活を並行して行います。交通網の発達した現代ならではの新しい湯治方法かもしれません。都会生活の中に温泉気分を持ち帰る、というわけです。昔の人には考えられない贅沢ですね。
打撲に限らず、温泉は体の疲れを癒し、自律神経の働きを高め、自然治癒力を高めます。自分に合った方法で湯治生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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