炭酸水素塩泉の種類について

炭酸水素塩泉は温泉の泉質のひとつで、温泉水1キロあたりに溶け込んでいる成分が1000ミリグラム以上あり、含まれている成分によって、カルシウム炭酸水素塩泉、マグネシウム炭酸水素塩泉、ナトリウム炭酸水素塩泉に分けられます。

これらの温泉に共通することとしては肌に対しての効果が高いことが挙げられます。

特にナトリウム炭酸水素塩泉については美肌効果が高いことが知られていて、入浴すると肌がツルツルになることがわかるほどです。

これは皮膚の表面を軟化させる効果があるほか、皮膚の脂肪などを洗い出す石鹸のような効果があるからです。

入浴することによる効果

ナトリウム炭酸水素塩泉については皮膚が柔らかくなることで、水分の発散が盛んに行われるようになります。

そのため、入浴後には涼しく感じることがあります。

それゆえ、清涼の湯と言われることもあります。

しかしながら、水分の発散がいいということは皮膚の水分が失われることになるので、乾燥肌の人については入浴後は適切な保湿が必要となります。

また、湯冷めしやすいことから体温管理が難しい子供との入浴時や、季節によっては入浴後のケアがポイントとなります。

飲むことでも効果が期待でき、慢性胃炎などに対しては胃の運動を促すことから改善が期待できます。

適切に利用することが大事

炭酸水素塩泉に入浴すると肌がツルツルになるのは泉質がアルカリ性であることが理由です。

アルカリ性の性質によって、皮膚に付着している角質などは落とされていきます。

つまり、石鹸のような効果を温泉が行ってくれることとなります。

そのことから体を石鹸で洗わなくても十分汚れを落としてくれます。

そのため、入浴時は少しヌルヌルとした感触を覚えることもあります。

飲むことでも効果が期待できますが、たくさん飲めばいいというものではなく、一日の飲泉量を守ることがポイントです。

なお、持病がある場合には個人で判断することなく、医師の指示に従うことが重要です。

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