ラジウム温泉といえば、万病に効果があると信じられてきました。

では、ラジウム温泉とは何か、どんな温泉なのか、そして、日本ではどちらにあるのかご存知でしょうか。

効果の出る温泉の入浴の方法などについても、詳しく説明します。

ラジウム温泉は放射能泉として分類された俗称です

ラドン温泉・トロン温泉は、放射能泉つまりラジウム温泉のマイナス部分を克服した医療用に造られた温泉設備名（ラトン温泉）・人工温泉名（トロン温泉）です。

天然温泉では、放射能という特殊成分を含む療養泉に分類され、あらゆる病に効果があるとされています。

その効果をホルミシス効果といいますが、ホルミシスの医学的な実証は存在していません。

ホルミシス効果では、免疫細胞を活性化して健康に役立つという意見と、ラドン被爆（ラドンと娘元素を混同している）によって健康を害するという意見があります。

ラドン・トロン（Rn）を規定量以上含有する放射能泉はラジウムの含有量に関わらず、ラジウム温泉とも呼ばれます。

日本では安定した新鮮な安全なラドンガスのみを浴槽へ送った温泉をラドン温泉といわれます。

そして、ラドンと同位体のトロンを主体とした液体に溶かされた温泉がトロン温泉と呼ばれます。

人為的にトロンを用い放射能泉に近い温泉を造り出されているのです。

また天然の放射能泉の主たるRnもトリウム系トロンRn220が大幅に占める温泉が大多数であるからです。

そしてラジウム温泉とはラジウムを含んでいるからという意味ではありません。

放射能＝ラジウムということからラジウム温泉と名付けられたのです。

現実はラジウム元素及びラドン元素を一定量含有する温泉（鉱泉）となるのですが、泉質分類（療養泉）として認められる条件はRn元素を１１１ベクレル以上含むことが条件となっているのです。

Rn泉とは、源泉における含有元素記号を元に表示される泉質の略記名であり、正しくは【放射能泉】です。

含有されているラドンやトロンは気体の元素で、浴室ではほぼ存在せず検出不能です。

別の娘元素、ポロニウム、ビスマス、鉛などに変化してしまうためです。

だからRnラドンやトロンを用いず、放射能と一本化表示がされたのです。

一概に「Rn含むからラドン温泉で良いではないか？」と言われる方も多いと存じますが、放射線的には全く違うのです。

大きく解釈すれば浴槽でもラドンを含むのでラドン温泉で間違いはないのでしょうが、狭義でラドンはアルファ線のみ。

ラドンのみのラドン温泉はアルファ線のみの温泉でアルファ線療法を提供しているのです。

アルファ線は透過性の無い紙で遮断できる放射線。

これと比べ原発事故時に問題となったのは「ベーターガンマー線」透過してしまい遮断出来ません。

ラジウム温泉は全ての放射性元素を含むのでアルファ線ベーター線ガンマー線の温泉となります。

全く放射線的には違うのです。 ラドン療法は別名「アルファ線療法」と言われ、ベーター線ガンマー線は含まれません。

ですので、ラドン温泉は浴槽へ新鮮なラドンガスのみを送った医療用に用いられる温泉となるのです。

放射線種類

トロンとはどんな物質か

トロンはラドンと科学的に良く似た放射性元素です。

トリウムから出来ているのがトロンで、ウランから出来るのがラドンとなります。

ウラン238が壊変してラジウム226という気体ができます。

このラジウム226が壊変して不活性気体のラドン222となります。

トロンはトリウム232が壊変してラジウム224となり、そのラジウム224か壊変すると不活性気体のトロンとなります。

トロン温泉はトロン浴素の遠赤外線効果によって身体を芯から温めます。

ラドン・トロンは地球上で最も強いイオン化作用の強いエネルギーとされ、ヨーロッパやアメリカなどでは物理療法などに利用されています。

現在ラドン・トロントも元素記号は同じRnです。

※トロンの半減期（トロンとして存在出来る期間）があまりにも短時間54秒のため液体化され浴槽へ送られている。

効果的なラジウム温泉の入浴方法は

ラジウム温泉もトロン温泉も液体であることは同じです。

ラドン温泉のみ気体の温泉です。 放射能温泉は入浴すると共に、ラジウムやトロンを肌より吸収する温泉ともいわれます。

ラドン温泉では元々が気体の温泉なのでこれらの気体が逃げてしまわないように、浴室に入ったら直ちに扉を閉める必要があります。

カプセル式の浴槽となっております。

ラジウム温泉の入浴は冷泉なので30分から60分あたりまえなのですが、最初は短時間15分程度くらいにしておきます。

個人によっては影響を強く受けて仕舞うのです。

温泉の適応症としては、入浴することで高血圧症や動脈硬化症・慢性皮膚病や婦人病などに、飲用すると痛風や慢性消化器病、神経痛・筋肉痛・関節痛などを改善するとされています。

ラジウム温泉に入浴・飲用することで神経痛などの症状を緩和する効果があるとの声があります。

日本にはラジウム温泉が北海道から秋田、山梨・兵庫・鳥取・福岡など全国に点在しています。

根本的な治療と共に、症状の緩和として役立ててみてはいかがでしょうか。

注意して、ラジウム温泉にも危険な施設もある！

ラジウム温泉一部がラドン温泉のカプセル方式を真似て入浴をさせているケースが見受けられます。

一般お客様には判らないのでラドンを湯気から吸えると偽っていますが、既に低濃度のラドン泉・ラジウム温泉には浴槽にラドンは無く、トロンの娘元素で満たされた空気を吸わされているケースがありますのでご注意下さい。

また同様に近年ではこのトロンをラドンと誤表示させて集客に利用しているケースが殆どです。

サウナのロウリュウにトリウム温泉水を利用し娘元素を密閉室に充満させ吸入させているケース、ミストサウナにミストとして利用されているケース、無理と浴室を半地下にしていて空気の流動性を阻害しているケースがあります。

浴槽にラジウムボールとか岩石を直接沈めたりしてトリウム系の娘元素を吸わせ健康を逆に阻害している施設も多数あります。

「ラドン・トロン」が存在する場合には、ものの10分程度でサウナ以上の激汗があり判断可能です。

ご利用者にもくれぐれも周知の上、近隣の施設を利用の際にはご自身の健康の為に判断いただければ幸いです。

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①日帰り

１日２～３回(休憩１時間程度いれながら)試しても可
また、週２～３回(１日１回)でも可

②泊まり

２～３泊して、体調に応じ入浴時間回数を増減する

増加回数は自由であるが、疲れない程度ほどほどに

共通事項

１回あたり入浴時間は１０分程度で良いが人それぞれ・体調に応じ時間調節する

自分自身の病気の状態を知るには、チェックイン時に「湯治のプロ」に相談下さい