ラドン温泉の安全性は昔からお墨付き
ラドン温泉の安全性は昔からお墨付き
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昔からあるラドン温泉は身体に良いと言われていますが、放射線を浴びることになるのでやはり危険なのではないかという不安を持っている人が多いのも事実です。ラドン温泉の放射線は安全だという根拠を見ていきましょう。
ラドン温泉で受ける被ばく量はどれくらいか
被ばくすると健康被害があると言われていますが、影響が出るのは500ミリシーベルト以上で白血球が減少し、4000ミリシーベルト以上を全身に浴びると被爆した半数以上が死亡するとされています。
ラドン温泉に含まれる放射線による被ばく量は温泉によって多少差はありますが、0.3~15マイクロシーベルト/時です。ラドン温泉の被ばく量とレントゲン検査やCT検査などの被ばく量を比較してみると、胸部X線検査0.05ミリシーベルト、腹部X線検査0.6ミリシーベルト、頭部CT検査0.5~1.5ミリシーベルトで一番高い被ばく量の胸部CT検査で7.0ミリシーベルトとなっています。またバリウム検査でも2.0ミリシーベルト被ばくしています。一見するとずっとレントゲン検査しているのと同じなのではないかと思いますが、単位が違います。「マイクロ」は「ミリ」の1000分の1なので、ラドン温泉の被ばく量が100倍になったとしても1ミリシーベルトにもいかない量なのです。
そして地球上では年間およそ2.4ミリシーベルトの自然放射線に常にさらされているのです。ラドン温泉に入ることがどれほど安全であるかがわかります。
放射線の違いによる安全性
ラドン温泉のラドンは、ウランがエネルギーを放出して崩壊してラジウムとなり、ラジウムが再び崩壊してできた物質で、自然放射線中の半分以上を占めている無色・無臭のガス状の物質です。地下水が高濃度のラドンを含む地層を通るとラドンを含んだ温泉水となります。
放射線の種類にはα線、γ線、β線などいくつも種類があり、電磁波であるγ線はコンクリートや鉛などの高密度な物質でなければ透過を防ぐことができないほど透過力が強いのです。一方ラドンは粒子線であるα線を放射します。α線はγ線やβ線と比べてエネルギーが高いのですが、紙も通過できないほど透過力が弱いので体内に取り込まれたエネルギーは体外まで出ていかず、直接細胞に大きなエネルギーを放射して強い刺激を与えることができるのです。しかし体内に入ったラドンの90%は30分で消滅し、約3時間するとほとんど全てのラドンが尿や汗などとして体外に排出されてしまいます。
世界でもラドン温泉は昔から珍重されてきた
オーストリアのガシュタイナー・ハイルシュトレンでは、天然の放射線の効果を様々な治療に利用しています。ラドンガスが廃坑となった坑道内に自然に溜まり、それを利用してラドン浴が行われています。
ドイツのバート・クロイツナッハの温泉では、温泉効果が放射能によるものだということが測定され、以来バート・クロイツナッハは元祖ラドン温泉として大変有名になりました。
また旧西ドイツのバーデンバーデンは2000年前に発見されましたが、世界一の名湯として歴史と共に有名です。バーデンバーデンは天然ラジウム温泉で、当時の貴族たちから体調を整える湯や傷を治す湯、そして美しい肌をつくり保湿する湯として珍重されていました。
まとめ
ラドン温泉の安全性は、いろいろな数値としても立証されています。ラドンの放射線量が気になるために、様々な効能を初めから受け入れないのはあまりにも残念です。
全てが科学的に解明されているわけではありませんが、昔から効果のある温泉として世界中で親しまれているラドン温泉は、より健康で豊かな生活の中で上手に活用していくことで様々な良い効果を得ることができるのです。
普通の温泉と同様に、そしてより効能の高い温泉としてラドン温泉を楽しんでみてはどうでしょうか。
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